美容の仕事

現役美容職が実感する美容を仕事にするということ

美容の仕事をしています、サト(@satomake12です。

わたしは美容部員やサロンで6年ほど美容業界で働いています。

(※2019年からはメイクアシスタントとして広告やランウェイなどの現場で働いています。)

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【グラフで解説】芸能人などを担当するヘアメイクアーティストはどんなスケジュールなのか メイクアシスタントをしています、サト(@satomake)です。 雑誌や広告で活躍するヘアメイクアップアーティ...

さてさて、美容の仕事ってなんだか不透明だと思いませんか?

なんとなく華やかなイメージはあるものの、

  • 長時間労働で給料安くて大変そう
  • 実際どんな世界なんだろう
  • じぶんに向いているんだろうか

わたしも学生時代、そんなふうに思ってたくさん調べてみましたが、なかなかピンとくる情報には出会えませんでした。

調べて出てくるのはすごい人たちの、なんかすごそうなインタビュー。

そして、ただただ過酷な環境に疲弊している言葉ばかり。
技術職なだけに、平均所得なんて情報あてにならない。

比較

このブログは、美容業界に興味がある学生さんにむけて書いています。

「美容業界ってぶっちゃけどうなの?」というリアルな部分をわたくの経験だけでなく、いろんな美容職の方に取材をし、情報として発信していきます。

そのブログがこの、【ビヨウノシゴト】です。



現場のリアルは「その他」にある

どの業界もそうですが、美容業界にも天と地があります。

  • 億万長者と月給10万以下
  • 有名と無名

美容雑誌やメディアで目にするインタビュー記事は  “取材される側“ のごく一部の成功ストーリー。

かたやツイッターなどで目にするのは  ”取材されない側“ のあまりに過酷で消耗している毎日の現状。

「憧れの的」と「地獄」の部分しかフューチャーされず、なかなかリアルを目にすることができません。

3万分の1人の技術者競争

たとえば「美容師」という職業で、雑誌に名前が載るような有名美容師になれる確率を知っていますか?

現在の美容師人口はおよそ49万人。そのうち紙面を飾っているのは20人ほどです。

確率

 

つまり、1人/30000人です。

なかなかぱっとしませんが、これは新薬ができる確率と同じ数字になります。

そう考えると、ものすごい競争率だということがわかりますね。

美容業界には、ネイル・エステなどさまざまな職種がありますが、競争の大変さはこれらもそう大きな差はないでしょう。

そしてこの業界で働くほとんどが、メディアで目にするものとは対称的である 29999人/30000人 の技術者たちで、その中の多くは億万長者でも月給10万以下でもありません。

ネットで見えてくる 憧れと地獄のあいだには、多くのグラデーションがあり、複雑なんだということがわかります。

 

美容職の種類・なる方法

美容の仕事は、なかなかに種類豊富。

「美容職に就きたい!」と思っても、美容師・理容師・ヘアメイク・美容部員・ネイリスト・アイリスト・エステティシャン……ん~多い!!

そして、それぞれに取るべき資格や検定があり、かかる時間や費用は異なります。

現在では、特定の学校に通えば高校卒業と同時に美容師免許がとれるようになったり(数年前までは最短で20歳)時代の変化とともに選択肢も変わってきました。

専門学校に行くべきか、大学に行くべきか…など、悩みどころや不安はいくつもあるかと思います。

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美容職に必要な進学と学費

それにしても、美容の専門学校ってお金がかかる。めちゃくちゃかかる。

道具もたくさん必要だし、消耗品も多い。大学進学より費用がかかることは十分にあります。

CMで見るような学校は本当にびっくりするほど学費がかかります…

わたしも実際、学費によって選択できる学校が限られました。

そういった、経済的にきびしい場合もあると思います。

だけど、金銭的な理由だけで諦めるのは待ってほしい。

  • 学校に通うお金がないけど資格とりたい!
  • 美容職就きたい!
  • なんとかしたい!

そんな学生さん向けにも、朗報をね。ドンドン書いていきます。

わたしも学生時代に知りたかった…!と、心底思った制度とかね。いろいろあるんだ。

だからまだ諦めないでほしい。

美容業界で生きるということ

このブログは、なかなかメディアで見ることのない、その他大勢のリアルを書いていきます。

でも、トップを走る方々のストーリーは必ずチェックしてください。

目指すべき意識の高さ・強さ・覚悟がそこにはあります。

きっと強く、背中を押してくれるはず。

すべては「うまくなりたい」という思いと覚悟

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個人的な意見ですが、技術職・専門職を仕事にする以上、トップレベルを目指すべきだと思っています。

仕事のなにに重きを置くかは人それぞれですが、技術職をする以上技術を磨くこと自体が誠実に仕事に向き合うことになる

「ばれなきゃいい」「どうせ素人にはわかりっこない」そんな風に仕事をしてほしくありません。絶対にするべきじゃない。

そして残念ながら、そういったスタンスの技術者がたくさんいるのも現実です。

彼らも、初めはそうじゃなかったかもしれない。夢いっぱいにカリスマにあこがれ、意気揚々としてたのかもしれない。

だけど日々の過酷な業務に売り上げ、少ない睡眠時間。どんどん消耗していったのかもしれない。

でも、それでも。

誠実に仕事に向き合う覚悟がないならこの道に進むべきじゃない

やりがいもなく、さらに本人に力がないならこの仕事、コスパが悪すぎるんです。

こうなってしまうと、それこそ「長時間労働のわりに安月給」状態。ただただ消耗する毎日になってしまう。

せっかくかけた時間と学費と労力が、ムダになってしまうのはもったいない。


仕事としてビジョンが描けますか?

わたしは元々、美容の仕事にあまり興味はありませんでした。

オシャレやメイクは好きだけどやっぱ大変そうだし、給料安そうだし。それは嫌だなーと思っていました。

だけど数ある職業の中で1番、良い仕事をしているじぶんが想像できたんです。

将来の自分の姿が想像できることは、とても大事なことだと思います。

そうでないと、すぐ迷ってしまう。

ただ先輩として、1つ気になるのは「オシャレっぽくて楽しそう」で美容学校進学する人の多いこと多いこと。

別にいいけどこの業界は実力重視。「なんかオシャレっぽい」という理由だけで選ぶには、リスキーな仕事です。

事実、「オシャレっぽい」で美容学校に進学した同期は卒業すらままならず、卒業しても美容業界で生きている人はいません。

ただ、高い奨学金という借金だけが残っています。

https://satowork.com/essay_1week

さいごに

わたしは美容の仕事が好きです。じぶんで選んで好きでしています。

でも、毎日がただ楽しくてハッピーだったわけじゃありません。

じぶんの無力さに日々落胆したり、時には組織から仕事への情熱を搾取されることもありました。

若く、大事な時間をもっと。もっともっと有意義に使えたのでは…と、たくさん後悔もしました。

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とある有名美容師さんのインタビュー記事の冒頭は、「ぼくがまだ何者でもなかったころ…」というものでした。

対してわたしは悔しいことに、まだ何者でもありません。悔しい。ほんとうに。

そんな、”何者でもないわたし” の書くブログには1/30000 の成功者になれる方法は書いていませんし、書けるはずもない。

だけど、29999人/30000人 のリアルをここに。

それぞれに求められている仕事、それぞれが目指している仕事、生き方がある。「その他大勢」が無価値だということでは、絶対にありません。

 

あなたは、どんな仕事がしたいですか?

仕事は楽しいです。

あなたの夢への不安をクリアにできますように。

サト

めいくをするひと
サト
東京でメイクの仕事をしています。 美容サロン・美容部員を経て、メイクアップアーティスト専属アシスタントへ。 アシスタント日記も書いています(noteに移行中) ▶お問い合わせはTwitterのDMにお願い致します。
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