美容の仕事

インタビュー:現役ネイリストに聞いたネイル業界の仕事内容やお金のこと【地方都市編】

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メイクアシスタントをしています、サト(@satomake12)です。

リアルな美容業界を知ろう!」をテーマに、美容職インタビュー連載をはじめます!

わたしも美容サロンで働いていた時期がありますが、専門職なだけに働く地域や会社で、労働環境はかなり異なりました。

だけど、結局は自分に合っていないと仕事はツラいだけ。なにをメリット・デメリットと感じるかは人それぞれです。

 

今回インタビューする職業は「地方都市で働くネイリスト

有名ネイリストさんは、アパレル展開や企業さんとコラボして商品開発をされている方もいらっしゃいますよね。

ですが、”普通に働いているネイリスト”のリアルな労働環境や給料は、実際のところどうなんでしょうか。

サト
サト
今回は、地方都市で働くネイリストSさんにインタビューしました!

インタビュー:ネイリストの仕事

キャリア9年目ネイリストのリアル【地方都市編】

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Sさん(20代)基本情報
  • キャリア :9年目
  • 立場 :店長(ネイリストのオーナーがいます)
  • 経験店数:2社目 5店舗
  • 会社規模 :個人サロン1店舗/スタッフ7人

ネイリストになったキッカケ

Q. いつネイリストになろうと思いましたか?

ヘアメイクや着付けなど、美容のことをオールマイティーに学べる専門学校に行きました。

その中で1番楽しかったのがネイル!

単純に好きでした。

なので、美容専門学校時代にネイル検定2級まで取りましたね。

サト
サト
ネイリストは最低2級持ってないと就職は厳しいんだよね…
ネイリストの就職対象条件は、ネイル検定2級もしくは2級同等のスキル保持者が対象が絶対

ネイリストの資格について

Q. 専門学校でどこまで検定は取得できるの?

サト
サト
美容専門学校で取得できる検定って限られてたっけ?

うーん。。ネイルスクールではどこまででも資格が取れるんだけど、ヘアメイクや美容師資格を取れるような美容専門学校だと、2級までしか取れないところも多いかも。

そこはきちんと調べた方がいいね。

ネイリストになりたい!って決まってるなら、ネイルスクールに通うのが早いし学費のムダがないね。

ネイリストの認定講師試験について

ネイリストの試験で1番上といえば認定講師です。

ネイルスクールの先生や、ネイル検定の試験官を務める方々が「認定講師」になります。

ある程度大きいネイルサロンだと、店長以上の人は持ってるってところもありますね。

しかしSさんは「認定講師試験は受けない」と仰っていました。

Q. なぜ認定講師を取らないのか

年に10回以上、協会の雑用とかの仕事をしないといけないんです。しかも基本土日。

経営や講師にもあまり魅力を感じなくて、ずっとサロンワークしてお客様に接していきたいから今はまだ認定講師は考えていないの。

老眼になってきたり、サロンワークが体力的にしんどくなって来たら考えると思う(笑)

サト
サト
そう、しかも無償なんだよね…時間ばかり取られてしまう

 

ネイリストの仕事

Q. ネイリストのメリットは?

毎日いろんな人に会ってデザインも変わっていくし、飽きがこないこと。

普段仲良くなることのない人たちと出会えて、いろんな話が聞けるから、新しい世界が知れる!

サト
サト
室内仕事・座り仕事というのも、メリットだと感じるなぁ

Q. ネイリストのデメリットは?

福利厚生的なことかな…。

一般企業と同じような、あたりまえの権利はまだまだ主張しにくい業界です。

サト
サト
それは…有給とか産休ってことですか?

あたりまえの権利は、国民年金・健康保険・有給・残業代はもちろん産休も

一般的な会社員より長い時間働くけど、得られる保障は少ないよね。

主張すれば通るものもあるけど、職業柄なかなか言い出しにくい。

サト
サト
わかる…!東京は改善されつつあるけど、地方都市や地方はまだまだ保障が少ない。残業はしてあたりまえだしね。

そう。やっぱりネイリストに限らず、美容系はそのへん安定してない会社が実際多いですね。

あたりまえの権利が欲しかったら、大きい(株式)会社で働くのが1番だと思う。

まあ、大きい会社でもきちんと調べた方がいいと思う。

サト
サト
サロン時代、株式会社で社員70人くらいいたけど何の保障もなかったな…

ネイリストに必要なスキル、向いてる人ってどんな人?

やる気がある。コミュニケーション能力がある。

ネイリストの労働環境や給料について

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Q. 会社によって違いはありますか?

大きい会社は雇用条件はまだ悪くないけど、基本給は低く、型にはまってて新しいことにはチャレンジしにくい。

でも、良くも悪くも低く安定してる

小さいサロンは保険系はないけど、給料も歩合制で高いところも多いかな。

個人の意見が反映されやすく、良いところは取り入れてくれる!

サト
サト
”低く安定”…めちゃくちゃリアルなワードだ。わかりすぎてゾッとした…

Q. 給料と労働見合ってると思いますか?

今のサロンは見合ってる!

今の給料は、基本給プラス歩合になります。

だから最低ラインは決まってて、売上が上がるほどプラスになっていきますね。

閑散期でも20万下回ることはなく、繁忙期は35万超えることもあります。

大きい会社にいたときは、忙しくても20万そこそこでした。

Sさんが働く地域の最低賃金は、860円ほど

ネイリストのサロンワークについて

Q. どんなシフトスケジュールですか?

月7休み/9時30分〜20時30分の早番遅番で9時間勤務。

前の会社はもっと休みが少なかったです。

Q. 仕事をする上で知っておくべきこと

検定とサロンワークは全く別もの!

検定を取ってもサロンワークは出来ません

でも、最低限のスキルと知識として検定は絶対必須ですね。

サト
サト
ネイリストは資格がなくても出来る美容職の1つ。でも、お客様も安心感が違うから、わたしも検定はとるべきだと思うな

Q. どうしたら顧客獲得につながるのか

最低限の技術とコミュニケーション能力。

相手の言いたいこと、思ってることをどれだけ汲み取って理解できるかが大事になります。

デザインを迷うお役様も多いので、いかにスムーズにカウンセリングをしていくかも重要。

あと、「ふたりだけの話」は効果的!お客様のほとんどは女性なので、主に恋愛の話ですが、「また続き教えてくださいね~」って話すとリピートしてくれます。

サト
サト
ネイルは1~3時間ほど対面接客するから、いかに関係性を築けるかポイントですね

ネイリストのスキルや世界観、強みについて

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わたしもSさんにネイルをお願いしていた時期がありますが、失礼ながらあまりアーティスト気質ではないんだな(笑)って印象です。

すごく要領が良くて、効率的。アーティストよりプロフェッショナルの方がしっくりきます。

ネイリストはものすごくアートが個性的な方、繊細な方、スピードが早い方、いろいろいらっしゃいますよね。

Sさんは、ご自身の強みはなんだと思いますか?

Q. 絵がヘタ・不器用でもネイリストになれますか?

サト
サト
それぞれ得意なことが違うよね

わたしは、アーティスト性ゼロ!!(笑)

もちろん要求される事もあるから、何かを参考にすれば可能ですが、自分でアートを生み出したい欲は正直ありません…

今はわりとナチュラル志向の人も多いから、サロンも爪のフォルムにこだわります。

「指を綺麗に見せます 」っていう、アートやデザインをほぼしないサロンも実は多いんですよ。

だから、わたしみたいに絵が苦手・不器用って人も、一通りのことが出来れば大丈夫!

「このネイリストにやってもらうステータス・アーティスティックな技術 」 もいいですが、

  • 落ち着ける空間
  • 通いやすく、かつ品があるサロン
  • わたし(ネイリスト)と話すことが楽しみ

という、サロンやネイリストの方がやりやすいから、わたしはそっちの方向性で頑張ろうと思ってます。

サト
サト
もちろんデザイン性で売れる人もいるけど、ナチュラル・カワイイ思考の層が圧倒的に多いもんなぁ

ネイリストの独立

Q. 独立はしたいですか?

わたし、年始から独立します!美容院の間借りでやるんです。

Q. 独立の不安はありますか?

サト
サト
ネイルは比較的独立がしやすそうですが、実際はどうですか?

確かにネイルの独立はスペース的にも金銭的にも簡単!

わたしはある程度お金の余裕もできたし、見知らぬ土地で始めるわけじゃないので、取り敢えず不安は少ないです。

強いて言うなら体調崩した時とか、何か意見が欲しい時には協力してくれる人が近くに居ないから不安ってことかな。

わたしは株式会社も個人サロンも経験して、色んな意味での自由がほしくなって。

お店としての方向性、お金、時間とかね。

サト
サト
もう、ご活躍の予感しかしない…!

インタビューをした感想

座って出来るということもあり、出産後など30代~からネイリストを目指す方も多い業界なんだそうです。

ネイリストは実力があれば、働き方や収入を上手くコントロール出来そうですね。

Sさんも、頑張り次第では、地方都市であってもストレスなくお金にも困らない働き方が出来ると仰っていました。

身バレしないことを条件に、かなり赤裸々にネイリストの実態を教えていただきました。

Sさん、ありがとうございました!

ネイリスト【地方都市編】まとめ
  • ネイリストは地方都市でもお金を稼げる
  • スキルとコミュニケーションは必須
  • 会社で保障などの権利は主張しにくい現状

サト