ESSAY

【アシ日記5WEEK】パフォーマンスはしなくていい。東京コレクションの裏側とメイクの仕事

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メイクのアシスタントをしていますサト(@satomake12)です。

先週まで、たくさんのカルチャーショックと、委縮で辛い時間を過ごしていましたが、今週は大きく気持ちが変化する1週間になりました。

 

今週はほぼこのお仕事、東京コレクション

ファッション業界にとって、重要なWEEKですよね。

東京コレクションは招待制なので、一般人が観覧ことは基本出来ません

なので、学生のころから雑誌やニュース、映像を眺めてきました。

その舞台裏にこの度、微力ながら参加させていただきました。

本当に学びが多く、また気持ちの変化も大きかったので、ほんとーーーーに!参加できて良かったなと。

これはファッション学生さんにも、ぜひ読んでいただきたいです。

そんなアシ日記5週目。(それではドーゾ!)

ファッションショーで1番大事なこと

「ショーで1番大事なことはなんだと思う?」

その問いに「…間に合わせる!」と、わたしは答えました。

秒単位で進んでいくショーの裏側は、本当に怒涛です。

学生時代、舞台のヘアメイクアシスタントをした時に「5秒でヘッド(アクセサリー)変えて」と、指示されたことがありました。

とにかく何があっても間に合わせなければ…!という状況を経験していたからこそ、わたしはそう答えました。

ファッションショーは服のためにある

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「間に合わせる」というのもすごく大事で、間違っているわけではありません。

だけど、1番大事だと言われたのは「

これはデザイナーの、服たちのためのコレクション。

その服たちが、いかに美しく、最大限生かされた状態でランウェイ上に存在するか

そのためだけに、全スタッフが最大限の仕事をしている。そこを忘れてはならないと言われました。

表に出ないたくさんのスタッフたち

コレクションというのは、本当にたくさんの人達の努力で成されています。

スタッフとして、スタイリストやヘアメイクは比較的名前がクレジットされやすい。

でも現場にはフィッターさんなど、なかなか名前の出ないスーパープロフェッショナルがたくさんいらっしゃいます。

その方々の仕事が見れたことは、スタッフとして中に入れて光栄だった点でした。

コレクションには不可欠、フィッターという仕事

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フィッターさんはヤバイ。ほんと凄い。

わたしは今回、はじめてフィッターさんとお仕事させて頂いたのだけど、本当に凄かった。

コレクションのまさに縁の下の力持ち!

洋服を着せる=スタイリストのイメージですが、ショーの当日に服を着脱させる多くを、フィッターさんが担っています。

スタイリストさんだけではなく、着せることに特化したフィッターさんがいなければショーは成り立ちません。

裾を何センチ折るフードの紐を何センチ絞る…20体以上ある洋服の細かな着方を把握し、本番数十秒で着せるんですよ…ほんとすごい。

スタイリストさんから学んだ「できる仕事をする」ということ

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今回ご一緒させていただいたスタイリストさんがものすごくロジカルな方で。

アシスタントさんに対して仰る一言一言に、身に覚えがありすぎてありすぎて…わたしにもグサグサ刺さりました。

アシスタントを始めて3ヶ月目。

自分より歴の浅いアシスタントさんとお仕事ささてもらうのは初めてで。

なので彼に対する言葉は、まんまわたしにも通ずるものでした。

「パフォーマンスはいらない」できる仕事をする

もちろん、現場や師匠によって考え方は違うと思いますが、コレクションはフィッティング・リハーサルからとにかく時間に追われています。

そんな中、入ったばかりのアシスタントは出来ないことだらけ。手持ち無沙汰で不安になります。

「自分も何かできそうなことを探してやらなければ!」と焦る気持ちに。

そんな時に「これなら自分にもできるかも!」と、自己判断で先輩を見つつ手を出してしまうことがあります。

一見、自主性があって「何か役に立ちたい・何かを得たい」というやる気が伝わってくるし、実際わたしも同じ立場ならやってしまうと思う。

だけどスタイリストさんは、「それはいらない」とはっきり仰っていました。

現場がスムーズにいくことを優先させる

とにかく慌ただしいスケジュールの中だからこそ、こう仰っていました。

「(右も左も分からない)君に仕事をしてもらおうと思って現場に連れてきてる訳じゃない。周りがやってるのを見て、自分も何かしなきゃ!っていうパフォーマンスで仕事をしなくていい。その度に「それ違うから!」って言わなきゃならない。それは時間も労力もムダにする。」

これを聞いて「お、仰るとおりです……」と、苦い顔をしながらわたしは膝から崩れ落ちそうだった。

刺さりすぎて、心の中で平謝りしたよホント。

ちょうど一般企業にも新入社員さんが入社される時期ですし、これは若いみんなも覚えておくといいと思う。意欲があることはいいことなんだけどね。難しいね。

東京コレクションを終えてみて

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コレクション当日まで、本当に忙しくて睡眠をとる時間もないほどでした。

でも、多くのプロフェッショナルの仕事は早く、美しいもので、これらを見て体感出来て本当によかったなと。

そして、雑誌や映像…いろんな現場を見ましたが「あ、ショーが好きかもしれない」と気付いたのも、大きな収穫でした。

だからコレクションを経験できてよかった。

コレクション当日を迎える前の内容を書きましたが、ちょっとずつ当日の内容も記事に追記していきます。

それではまた。

サト